AIは人間の仕事を奪うのか?~人工知能を理解する7つの問題 作者: 松本健太郎,池田憲弘 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所 発売日: 2018/04/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る タイトルにこそ「仕事」が入っているものの…
Sun in a Bottle: The Strange History of Fusion and the Science of Wishful Thinking作者: Charles Seife出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 2008/10/30メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 数年前、ロッキード・マーティン社が、10年以内…
次の例では、Kaggleというデータ分析コンペのサイトで公開されているデータセットを使って、CNNで分類をする。 Kaggleのアカウント登録 Kaggleのサイトからアカウントを登録する。SNSのアカウントを使っても良いし、メールアドレスから登録してもOK。 今回は…
確固たるエネルギー観に裏打ちされた、重厚な日本文明論。幕末の「黒船」到来から、平成の「福島」の原発事故までを俯瞰し、日本の歪んだ「科学技術立国」観に対して見直しを迫る名著だった。 近代日本一五〇年――科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書) 作者: …
過去、『シンギュラリティ教徒への論駁の書』で書いた記事の中で、自分が気に入っているものをまとめておきます。 『論駁の書』の論旨に沿って時系列でまとめているので、以下の記事だけでも私のシンギュラリティ懐疑論の骨子が理解できると思います。 問題…
私のプロジェクトブログ『シンギュラリティ教徒への論駁の書』の最初の記事を、2017年5月18日に投稿してから一年がたちました。この1年間で、AIに関する公的な議論の焦点も、自分の興味関心も移り変ってきました。在野の物好きな人間が見た「AIとシンギュラ…
ドナルド・トランプの大統領当選以来、アメリカ合衆国の社会の分断は日本のメディアでも取り上げられることも多くなりました。けれども、そこで取り上げられる事象は表層的で、ともすれば「白人至上主義者vs.有色人種」、「共和党vs.民主党」のように単純な…
『ブラックスワン』で有名なナシーム・ニコラス・タレブの新刊。 Skin in the Game: Hidden Asymmetries in Daily Life 作者: Nassim Nicholas Taleb 出版社/メーカー: Random House 発売日: 2018/02/27 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログを見…
上記記事の反応で、宗教の定義が無いというコメントがあったので。 ジャレド・ダイアモンドの「昨日までの世界」の宗教に関する議論の中で、宗教の定義が16件挙げられています。 昨日までの世界(上) 文明の源流と人類の未来 (日経ビジネス人文庫) 作者: ジャ…
前回は、畳み込みニューラルネットワーク (Convolution Neural Network; CNN) のサンプルコードを動作させてみた。もはやググればいくらでも説明が見つかるので特に説明の必要もないかと思ったけど、ここではCNNの構成要素についての説明を簡単にまとめる。 …
私を昔から知っている人は、たぶん、私がちょっとしたトランプウォッチャーだということを知っていると思う。私の好きなアメリカ人ブロガーが2016年1月にトランプの当選を完璧に予測していたこともあり、大統領選挙予備選の早い段階から今日に至るまで、この…
twitterで「シンギュラリティ」を検索していたら見かけた以下の記事について。 元記事はシンギュラリティというホラを口にして金儲けをする人間の欺瞞が暴き出されておりとても面白いもので、是非読んでほしいのですが、こちらの翻訳はまだ改善の余地が残っ…
ぐぐってもあまり情報が出てこなかったのでメモ。Bashで 「$?」を使えば実行したコマンドの戻り値が取得できるのは有名。 $ false; echo $? 1 # falseの戻り値 Bashの場合、パイプされたコマンドの戻り値は 「PIPESTATUS」という配列に格納されることも、そ…
Kerasの作者、フランソワ・ショレ氏によるディープラーニングとKerasの解説本 『Deep Learning with Python』の読書メモ。第二部「Deep Learning in practice」では、実践的な問題にディープラーニングを適用する方法を扱う。5章は畳み込みニューラルネット(…
フランソワ・ショレさんのディープラーニングとKerasの解説本『Deep Learning with Python』の読書メモ。今回で前半部分の第1部は終わり。ここでは、前回に引き続いて正則化の手法のドロップアウトを扱う。ドロップアウトは、ニューラルネットに対して最も有…
以前に取り上げた3つのサンプルプログラムでは、学習を続けていくと、訓練データの予測精度は向上するものの検証スコアは悪化していった。このように、訓練用データはうまく予測できるものの、逆に一度も入力されたことのないデータに対する予測性能が下がっ…
4章では、ディープラーニングに限らず機械学習全般に関わる内容を扱っている。このエントリの内容は、主に4章中盤部の内容をまとめたもの。 4.2 機械学習モデルの評価 訓練(training), 検証(validation), テスト(testing) 機械学習モデルの評価をする際には…
古い映画の話で恐縮ですが、『愛と悲しみのボレロ』の冒頭には、「人生には2つか3つの物語しかない。しかしそれらは繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのときと同じような残酷さで。」という言葉がありました。金融市場に眼を向けてみると、バブルとその…
前回まで、書籍のサンプルプログラムを動作させてみた。ここでは、ディープラーニングの動作原理の基礎と構成要素を簡単にまとめる。「Deep Learning with Python」本の中では、2章〜4章にまたがって説明されている内容をまとめたもの。ニューラルネットの計…
前回からの続き。前回は、ボストン郊外の不動産物件に関するデータを元に、その地域の住宅価格をディープラーニングで予測するというサンプルを動かしてみた。しかし、結果を見ただけではあまりにもブラックボックスすぎるので、少しだけディープラーニング…
「Deep Learning with Python」のサンプルプログラム3つ目。データはBoston Housing Dataを用いる。1970年代のボストン郊外地域の不動産物件に関するデータで、ある地域の平均物件価格と部屋の数や築年数といった物件情報、犯罪率や黒人比率などの人口統計に…
普段、私は映画の感想はあまり書かないんだけど、すごく強く印象に残ったので書き残しておきたいと思う。 監督は『ハート・ロッカー』、『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー。この映画の舞台は1967年のアメリカ、デトロイトでの暴動事件 (12番…
破綻するアメリカ (岩波現代全書) 作者: 会田弘継 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る アメリカの左右両派の思想的な混乱状況が描き出されており、読んでいる間、部屋の壁が迫って…
フランソワ・ショレ氏の「Deep Learning with Python」のサンプルコードの2つ目。この問題は、映画のレビューの文章を入力して、そのレビューが肯定的なものか否定的なものかを判定するもの。問題の種類としては二値分類 (binary classification) に属する。…
以前、軽く流し読んだフランソワ・ショレ氏の「Deep Learning with Python」ですが、ちゃんとサンプルを動かしながら勉強していこうと思います。なお、この記事は機械学習素人が勉強の過程をメモするためのであり、内容の正しさについては保証しません。(ち…
ジョン・マイケル・グリアの2018年予測が面白かったのでメモしておきます。グリアは、米国の「ドルイド教」という古代ケルトの信仰の復興を目指すネオペイガニズムの宗教家ですが、極めて特異な視点を持った博学な歴史家としての一面があり、種々の文明批評…
Deep Learningの勉強をしようと考えて、GPU搭載のマシンを購入して環境構築した際、多少ハマったのでメモを残しておく。とある事情によりWindowsを使いたいのと、Windows+Linuxのデュアルブートにはあまり良い思い出がないので、Windows上で環境を構築した。…
はてなブログの問題について書きます。私も解決方法が分からなかったので、誰か解決策をご存知であれば教えてください。 はてなブログの「見たまま編集モード」から、Amazonの商品を「詳細」形式で貼り付けると、上記のスクリーンショットの通り、商品の下に…
今読書中のこの本ですが、理解を進めるためにも読書メモを書いておきます。 The Master Algorithm: How the Quest for the Ultimate Learning Machine Will Remake Our World 作者: Pedro Domingos 出版社/メーカー: Penguin 発売日: 2017/01/26 メディア: …
新たなテクノロジーの出現は、世界と社会構造を変化させ、人間の認識と思考を変化させます。現在、社会のさまざまな場所で実用化されている機械学習技術と人工知能の進歩が、今後の社会と人間の両方に大きな変化をもたらすことに疑いはありません。 けれども…