Going Faraway

渡辺遼遠の雑記帳。技術ネタと読んだ本の紹介。

それで、あなたは勉強しているんですか?

学校で、iPadを1人1台に持たせると何が起きるか?

http://diamond.jp/articles/-/41997 

インターネットとタブレット端末の普及によって、ITを利用した教育法が盛んに宣伝されていますが、私は教育分野でのITの有効性には懐疑的です。

そもそも、普通の人がITを使って勉強しているとは思えないからです。

電車の中でスマホやタブレットを使っている人の手元を覗き込んでみると、たいていはtwitterfacebookなどのSNSを使っているか、ゲームをしているか、あるいはニュースサイトを読んでいる人ばかりです。

自分の経験から言っても、仕事が終わった後の電車の中でわざわざ勉強をしようという気にはなりません。自分のスマホにも、一応はTEDやら電子書籍やらの勉強関係のアプリが入っています。でも、起動するのは2chやらtwitterやらゲームやらです。学ぶ環境が整っていたとしても、人間は自主的に勉強するようにはなりません。

更に言うなら、親なり社会なりができもしないことを、進んで子供がするようになるのでしょうか。子供は親の言うことではなく、親の行動を見て育ちます。(私の親は文教関係の職業に就いていたため、家には割と多くの本がありました。自分が読書好きになったのはその影響があります。) 自分ができないことを子供に求めてタブレットを買い与えたとしても、せいぜい高価なオモチャにしかならないでしょう。

今の教育とITに関する議論を見ていると、勉強の手段さえ変えれば全ての問題が解決し、新しい何かが生まれると考えられているように思います。例えて言うなら、新しい語学参考書を買った後、実際に勉強を始める前に、その外国語を喋っている自分を想像して高揚感を感じている時期のように。

ITの教育利用は、(私の)失敗した語学学習のように三日坊主で終わらないで欲しいと思います。